各種テスト - gcc - 警告関連のオプション

Last Update 2021/09/13

TOP - 各種テスト - gcc - 警告関連のオプション - -Wno-return-local-addr

-Wno-return-local-addr

関数から戻る際、スコープ外となるローカル変数へのポインタを返しても警告が出ないようにする

テスト概要

オプション無し、および-Wno-return-local-addrオプションを使用した際の警告出力例

実行環境

GCC-8.2.0
GNU C Library 2.28
GNU Binutils 2.31.1

コード例・出力内容中の表記

・実行例中の太字表記部分は、コマンドなどの入力された文字列を示します。
・「︙」や「...」の着色省略表記は、実際のソースコードや出力内容などを省略加工した部分を示します。

使用ファイル

sample.c

#include <stdio.h> char *sampFunc() { char s[10] = "sampFunc"; /* 関数内ローカル変数へのポインタを返す */ return s; } int main(void) { printf("%s\n", sampFunc()); return 0; }

動作テスト

オプション無しでコンパイルを実行

$ gcc sample.c sample.c: In function ‘sampFunc’: sample.c:8:9: warning: function returns address of local variable [-Wreturn-local-addr] return s; ローカル変数のアドレスを返す関数であることに対する警告 ^ $

-Wno-return-local-addrオプション使用してコンパイルを実行

$ vi gcc_sample_Wno_return_local_addr.txt 警告無し $